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和を求めて』

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No.1133

 最新刊『和を求めて』(三五館)の見本が出ました。
 本書は、記念すべき80冊目の「一条本」となります。
 「なぜ日本人は平和を愛するのか」というサブタイトルがついています。
 さまざまなテーマを取り上げながら「日本人とは何か」を追求した内容であり、『礼を求めて』および『慈を求めて』(ともに三五館)の続編です。

 

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    『和を求めて』(三五館)


 

 帯には「戦後70年、日本の心が世界を救う」「『和』は大和の『和』であり、平和の『和』である!」と書かれ、和服を着たわたしの写真が使われています。着物は父から譲られた大島ですが、わたしのブログ記事「『和を求めて』撮影」に書いたように、小倉にある松柏園ホテルの茶室で撮影しました。小笠原流礼法宗家であった故小笠原忠統先生が設計に携わられた由緒ある茶室です。

 

 本書の「目次」は以下のようになっています。


「はじめに」
●歌舞伎・能・花―日本における「いのち」のシンボル
●かぐや姫と日本人―「面倒」の中にこそ幸せがある
●利休の正体―「茶聖」という白魔術師
●富士山―日本人の本質と誇り
●桜を愛する日本人―大地の復活を祝う
●笑いとは和来である―日本人の根本精神
●新しい『冠婚葬祭入門』を!―儀式は「文化の核」である
●和の国の和婚―結婚とは結魂
●仏教連合会パネルディスカッション―これでいいのか、日本仏教!
●天道館の孔子祭―平成の寺子屋として
●天皇陛下とカチャーシー―長寿祝いを世界に発信
●『人間尊重の「かたち」』―礼の実践50年
●「終活」から「修活」へ―人生を美しく修める
●グラウンド・ゼロ―永遠のモニュメント
●火山列島に生きる―噴火の脅威、温泉の恵み
●古事記―天と地といのちの架け橋
●空海の言葉―超天才の思想に学ぶ
●永遠の知的生活―人は死ぬまで学び続ける
●除夜の鐘を聴きながら―さよなら三角また来て四角
●「ハートフル」と「礼」―心ゆたかな生き方
●「日本人とは何か」を求めて―国学から日本民俗学へ
●大相撲と大和魂―「こころ」を「かたち」にした土俵
●白鵬と横綱の品格―美しき神事としての相撲
●「おもてなし」とは何か―こころのジパングを目指そう!
●安倍昭恵氏の平和への想い―世界平和パゴダの可能性
●京都で平和について考えた―礼は究極の平和思想
●北陸新幹線で金沢へ―日本を代表する「もてなし文化」
●沖縄復帰で無縁社会を克服―守礼之那は有縁社会
●開創1200年の高野山へ―宗教都市のおもてなし
●世界平和パゴダ戦没者慰霊祭―すべての戦没者の冥福を祈る
●世界同時開催「隣人祭り」―無縁社会を乗り越える第一歩
●大いなる「永遠葬」の世界―葬儀は「不死」のセレモニー
●「唯葬論」とは何か―問われるべきは「死」ではなく「葬」である!
●和の世界遺産―和食・和紙、そして「結び」
●終戦70年に思う―「カミ文明圏」と「和の文化」
「おわりに」

 

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   『礼を求めて』『慈を求めて』


 

 『和を求めて』は、『礼を求めて』および『慈を求めて』の続編です。
 わたしは日本人の「こころ」は神道・仏教・儒教の三つの宗教によって支えられていると思っています。「礼」は儒教の、「慈」は仏教の、そして「和」は神道の核心をなすコンセプトです。

 

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   ようやく「礼」「慈」「和」が揃いました!


 

 「和」といえば、「和をもって貴しとなす」という聖徳太子の言葉が思い浮かびます。内外の学問に通じていた太子は、仏教興隆に尽力し、多くの寺院を建立しました。平安時代以降は仏教保護者としての太子自身が信仰の対象となり、親鸞は「和国の教主」と呼んだことはよく知られます。 しかし、太子は単なる仏教保護者ではありませんでした。神道・仏教・儒教の三大宗教を平和的に編集し、「和」の国家構想を描いたのです。

 

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    「神仏儒ハンカチセット」とともに


 

 太子は、宗教における偉大な編集者でした。儒教によって社会制度の調停をはかり、仏教によって人心の内的不安を実現する。すなわち心の部分を仏教で、社会の部分を儒教で、そして自然と人間の循環調停を神道が担う・・・三つの宗教がそれぞれ平和分担するという「和」の宗教国家構想を説いたのです。この聖徳太子の宗教における編集作業は日本人の精神的伝統となり、鎌倉時代に起こった武士道、江戸時代の商人思想である石門心学、そして今日にいたるまで日本人の生活習慣に根づいている冠婚葬祭など、さまざまな形で開花していきました。

 

 「和」は大和の「和」であり、平和の「和」です。
 終戦70年を迎えた今年に上梓する『和を求めて』には「日本」と「平和」をテーマにした文章を集めてみました。本書を読まれたみなさんが、日本文化の素晴らしさと平和の尊さを知っていただければ幸いです。
 本書は、前作の『礼を求めて』『慈を求めて』と同じく、冠婚葬祭サイトの「風のあしあと」への毎月2回の連載コラムに加えて、今年の4月からスタートした産経新聞デジタルの終活WEB「ソナエ」への毎月2回の連載コラムを収録しています。連載コラムの本書への転載を快く認めてくださった関係者の方々をはじめ、いつもながらに素敵な本を作っていただいた三五館の皆様に深く御礼を申しあげます。

 

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   サンレーグループ各施設にパネルを展示いたします


 

 なお、本書の帯で使った写真の撮影は松柏園ホテルの山下格総支配人がプロデュ―スしてくれましたが、その出来栄えを大変気に入って、「ぜひ、表紙をパネルにして松柏園に飾らせて下さい」と言ってきました。
 松柏園ホテルも「和」のテイストを打ち出した「ジャパネスク・ホテル」として知られていますので、彼の申し出を受けて、本書の表紙から作ったパネルをホテル内に展示させていただくことになりました。
 また、松柏園以外のサンレーグループ施設内にも展示いたします。
 『和を求めて』は10月22日に発売です。どうぞ御一読を!