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よくわかる「世界の怪人」事典』

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No.1796


 40冊目となる「一条真也による一条本」をお届けいたします。その本は、『よくわかる「世界の怪人」事典』(廣済堂文庫)です。「ソロモン、ラスプーチンから、卑弥呼、ジキルとハイドまで」というサブタイトルがついています。2009年10月30日に刊行された監修書で、造事務所の編著です。

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『よくわかる「世界の怪人」事典』
(2009年10月30日刊行)

 

 カバー表紙には森岡洋二朗氏のイラストレーションが使われ、帯には「『三国志演義』『ダ・ヴィンチ・コード』『13日の金曜日』『アーサー王伝説』などに登場する歴史を動かし、社会を震撼させた108人のブラックリスト」「まがまがしきイラスト多数掲載!」と書かれています。

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本書の帯

 

 また、カバー裏には以下の内容紹介があります。
「「怪人」というと、特撮ドラマやアニメに登場する『悪の化身』を想像するかもしれない。だが、本書に登場するのは、神話や伝説に出てくる怪人、暴君やオカルティストなどの歴史に名を残す怪人、さらには、純文学、SF、ミステリー、ホラー作品などから生まれた怪人の総勢108名だ。仏教には、108の『煩悩』がある。怪人たちは、人間の欲望の、それも悪の欲望の具現者かもしれない。集え!怪しき者どもよ! わたしたちに『人間の奥深さ』を思い知らせてくれ!」

 

 本書の「目次」は、以下のようになっています。
「集え、怪しき人々よ!」(一条真也)
世界のヤバイ怪人10傑
LEGEND(1)神話の怪人
【Introduction】
神や悪魔と対等にわたりあった
    超越的な力をもつ古代の怪人たち
●72体の悪魔を使役した魔術王 ソロモン
●血みどろの生涯を送った異形の戦士 ク・ホリン
●「鬼道」で国を治めた謎の女王 卑弥呼
●美女のワナにはめられた魔術師 マーリン
[ANOTHER EPISODE] 特撮作品の怪人
●長い頭髪によって怪力を得た闘士 サムソン
●子どもに倒された世界一の巨人 ゴリアテ
●殷を滅ぼした釣り好きの軍師 姜子牙
●魔術対決に敗れたニセ救世主 シモン・マグス
●アーサー王を苦しめた妖姫 モルガン
●善の眼力に守られし開祖 ザラスシュトラ
●大暴君に変貌したマザコン皇帝 ネロ
●「黄巾」を率い反乱を起こした妖術師 張角
●祈祷で風を操った磨軍師 諸葛亮
[ANOTHER EPISODE] アニメの怪人
●魔剣で神に挑んだ狂戦士 ヘイドレク
●神秘思想にとりつかれた神学者 オリゲネス
●始皇帝をだました東洋のペテン師 徐福
●ゾンビ作戦で英雄を葬った道士 于吉
[怪人養成講座(1)]怪人に不可欠な(秘)スキル
LEGEND(2)神秘の怪人
【Introduction】
「歴史の闇」を住処とし
      異端の輝きを放った中世の怪人たち
●宇宙人との混血も疑われる異形の修験者 役小角
●「魔術の父」と呼ばれた孤高の魔術師 アグリッパ
●悪魔と契約した高慢な魔術師 ファウスト
●千人の女性と寝た稀代の色男 カサノヴァ
[ANOTHER EPISODE] SF映画の怪人
●オノをかつぎ熊をのりまわす怪童 坂田金時
●幼児を虐待した暗黒貴族 ジル・ド・レイ
●難解な詩で世間を混乱させた予言者 ノストラダムス
●処女の生き血で若返った伯爵夫人 エリザベス・バートリ
●容貌魁偉な忍者軍団の首領 風魔小太郎
●キリシタンに擁立された大乱の首謀者 天草四郎
●悪魔主義に熱中した不良貴族 フランシス・ダッシュウッド
●社交界で活躍したニセ貴族 カリオストロ
[ANOTHER EPISODE] 政治の怪人
●偽りの神託で皇位をねらった怪僧 道鏡
●平安京の闇を疾駆した陰陽師 安倍晴明
●麻薬で暗殺者を育成した宗教家 山の老人
●魔術結社「薔薇十字団」の開祖 ローゼンクロイツ
●人工生命を誕生させた異端の錬金術師 パラケルスス
●下剋上を体現する乱世の梟雄 松永久秀
●戦国の猛将を手玉にとった幻術師 果心居士
●恐怖で国を支配した暴君 イヴァン雷帝
●極悪非道な天下の大泥棒 石川五右衛門
●錬金術師になろうとした科学者 ニュートン
●けっして死なない秘薬をもつ男 サンジェルマン伯爵
●無政府主義を唱えた秘密結社の祖 ヴァイスハウプト
[怪人養成講座(2)]死にざまにインパクトを!
LEGEND(3)伝説の怪人
【Introduction】
歴史を動かし、社会を震撼させた
      恐るべき近・現代の怪人たち
●権力と美を欲した烈女 西太后
●帝国崩壊の予言を残した怪僧 ラスプーチン
●いまだ正体不明の快楽殺人鬼 切り裂きジャック
●暗黒街に君臨したギャングのボス アル・カポネ
[ANOTHER EPISODE] スポーツの怪人
●合衆国皇帝を宣言した破産者 ジョシュア・ノートン
●正体不明のまま暗殺された孤児 カスパー・ハウザー
●世界を股にかけたオカルティスト ブラヴァッキ夫人
●魔術の奥義を知った男 ウィリアム・ウィン・ウェスコット
●オカルト教団を設立したスパイ グルジエフ
●「天狗」と呼ばれた変人学者 南方熊楠
●ドラッグとセックスに溺れた魔術師 クロウリー
●二重スパイとして暗躍した娼婦 マタ・ハリ
●第三帝国を樹立したオカルティスト ヒトラー
●不遇のまま死んだ「クトゥルフ神話」の祖 ラヴクラフト
●地球上にある富の半分をもった男 ハワード・ヒューズ
●歴史を捏造した謎の宗教家 竹内巨麿
●秘密結社をデッチあげたペテン師 ピエール・プランタール
●好青年を演じた暴力中毒の殺人鬼 テッド・バンディ
[ANOTHER EPISODE] 科学の怪人
●生涯で1億円以上を盗んだ大泥棒 鼠小僧次郎吉
●趣味で国を傾かせた「狂王」 ルートヴィヒ二世
●ムー大陸の存在を唱えたコジツケ作家 チャーチワード
●ヤラセ記事で帝国を築いた新聞王 ハースト
●奇説「日本ピラミッド論」の提唱者 酒井勝軍
●日本沈没を予言した心霊家 エドガー・ケイシー
●満州で暗躍した陰の司令塔 甘粕正彦
●宇宙人との遭遇を捏造した詐欺師 ジョージ・アダムスキー
●ケネディ暗殺を予言した女占い師 ジーン・ディクソン
●女性嫌いの死体愛好家 エド・ゲイン
●連続殺人鬼の代名詞 ゾディアック
●超能力者を自称するただの手品師 ユリ・ゲラー
[怪人養成講座(3)]秘密結社に属するべし
LEGEND(4)架空の怪人
【Introduction】
妄想と現実のはざまでうごめく
     異界に巣くう怪人の物語
●中世から生き続ける"血に飢えた悪鬼" ドラキュラ伯爵
●人造人間をつくったマッドサイエンティスト
          フランケンシュタイン博士
●戦前の帝都を駆けぬけた怪盗紳士 怪人二十面相
●13日の金曜日を血に染める殺人鬼 ジェイソン
[ANOTHER EPISODE] 時代劇の怪人
●主君を殺害し王となった野心家 マクベス
●妻の死体で部屋を飾る異常者 青ひげ
●巨大なガマにまたがった義賊 児雷也
●最強の潜水艦を操る深海のテロリスト ネモ船長
●みずから二重人格者となった男 ジキル博士とハイド氏
●絵を身代わりにしたデカダンな美青年 ドリアン・グレイ
●正体不明のまま獄死した高貴な囚人 鉄仮面
●亡霊にも魅入られた根暗な琵琶法師 耳なし芳一
●日本人との混血も疑われる大怪盗 アルセーヌ・ルパン
●地底から劇場を支配する醜い芸術家 エリック
●全身黒づくめの大盗賊 ゾロ
●醜い素顔を白覆面で隠した謎の男 佐清
●若者を襲うチェーンソー殺人鬼 レザー・フェイス
●鉄の爪で襲いかかる無敵の殺人鬼 フレディ
●帝都・東京を破壊する最強の魔人 加藤保憲
●知性と暴力性を兼ね備えた怪物人間 ハンニバル・レクター
●井戸の奥に潜む腐乱した女 貞子
●殺人ゲームを主催する寝たきり老人 ジグソウ
[ANOTHER EPISODE] アートの怪人
●お色気に負けて空から落ちた元仙人 久米仙人
●妖術で大軍を蹴散らす沈黙の道士 公孫勝
●呪われて犬の子を生んだ姫 伏姫
●ゆすりが得意なニセ坊主 河内山宗俊
●白クジラを追跡する1本足の老船長 エイハブ船長
●家長を殺した謎の召使い スメルジャコフ
●「犯罪界のナポレオン」と称された男 モリアーティ教授
●「見えない殺し屋」になった科学者 ジャック・グリフィン
●怪奇事件を好んだ心霊探偵 ジョン・サイレンス
●白人を憎悪するヒゲの暗殺医師 フー・マンチュー博士
●夢遊病者を使って殺人を犯す医師 カリガリ博士
●母の人格をうちに宿したサイコキラー ノーマン・ベイツ
●世紀末に誕生した悪魔のプリンス ダミアン
●白いマスクの理由なき虐殺者 ブギーマン
●「ダ・ヴィンチ・コード」を探る教授 ロバート・ラングドン
「世界の怪人 索引」
「主要参考文献」

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ソロモン
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諸葛亮
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アグリッパ
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ファウスト

 

 怪人というと、特撮ドラマやアニメに登場する悪の化身を連想するかもしれません。しかし、本書に登場する怪人はちょっと違います。神話や伝説に出てくる怪人、暴君やオカルティストなどの歴史上に名を残す実在の怪人、そして、純文学・ホラー・SF・ミステリーから生まれた架空の怪人――そう、本書は、ありとあらゆる怪人たちが一堂に会するという前代未聞の事典なのです。

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ジル・ド・レイ
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エリザベス・バートリ
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西太后
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竹内巨麿

 

世界にはいろんな怪人がいます。なかには、「この人物は怪人だったのか?」とか「彼を怪人扱いするのはまちがいでは?」と疑問に思うキャラクターがいるかもしれません。じつは、その疑問は「人間とはなにか」という重要な問いにつながっているのです。

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切り裂きジャック
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ジキル博士とハイド氏
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佐清
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貞子

 

 本書には総勢108人の怪人が登場します。仏教では煩悩の数を108としていますが、もしかすると本書の怪人たちは、人間の欲望の具現者なのかもしれません。本書の序文の最期に、わたしは「集え、怪しき人びとよ! そして、人間の不思議さ、愚かさ、醜さ、悲しさ、せつなさ、なによりも人間の奥深さをわたしたちに思い知らせてくれ!」と書きました。わたしにとっては遊び心満載の、異色の一条本と言えるでしょう。