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義功和尚の臨済録』

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No.0454

 

 『義功和尚の臨済録』小林義功著(致知出版社)を再読しました。

 

 禅は、今や世界中に広まっています。


 しかし、「禅とは何か」ということになると、難解であるというのが通説です。


 なぜ、禅は難しいのでしょうか?


 著者は、禅が難解だとされる原因に『臨済録』の存在があるといいます。


 『臨済録』とは、臨済宗のバイブルに相当するものです。


 でも、これを読んでも「わかった」と実感できる人がいったい何人いるでしょうか。


 原点である『臨済録』があやふやでは、臨済禅師の主体性が確立しません。


 著者のそうした考えから、本書は生まれました。


 本書を読むと、驚くほど平易に解説されており、とにかくわかりやすいです。


 たとえば有名な「随所に主と作れば、立処皆な真なり」の中の、「屙屎送尿(あしそうにょう)、著衣喫飯(じゃくえつきっぱん)、困(こん)じ来たれば即ち臥す。愚人は我れを笑う、智は乃(すなわ)ち焉(こ)れを知る」という一文があります。


 著者の手にかかると、この難解な文章が次のようになります。


 「小便をしたくなったら小便をし、大便をしたくなったら大便をする。朝起きたら着物をき、顔を洗ってご飯を食べる。一日バタバタ働いて夜になったら寝るだけだと。私達の生活はこれの繰り返し、あたり前の毎日であります。このあたり前のところに応じて心が動いていく。そこに安心があり、悟りの境地がある。しかし、愚か者にはそこがさっぱり分からない。しかし分かるものにはちゃんとわかっている」


 こんなふうに劇的にわかりやすくなるのです。本書は、禅の奥義を万人に知らしめる、画期的な『臨済録』の解説革命であると言えるでしょう。