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100文字でわかる世界の宗教』

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No.0302

 

 どこも節電で暗く、人が少ないのに驚いています。そんな中、新しい監修書が出版されました。


 『100文字でわかる世界の宗教』(ワニ文庫)です。


 2006年刊の『100文字でわかる世界の宗教』(ベスト新書)の増補改訂版です。


 いわゆる「世界宗教」とは、キリスト教・イスラム教・仏教の3大宗教のことです。


 本書は、「1.キリスト教」「2.イスラム教」「3.仏教」「4.ユダヤ教」「5.ヒンドゥー教」「6.その他の宗教」といったふうに6つの章に分かれています。


 「その他の宗教」では、神道、修験道、儒教、道教、ジャイナ教、ゾロアスター教、ブードゥー教、ミトラ教、マニ教、そしてカルト宗教を取り扱っています。


 それぞれの章には多くのキーワードによる項目があり、それぞれ2ページで図解・イラスト入りで、100文字でシンプルに説明しています。


 もともと本書は新書でしたが、パートナーは造事務所さんでした。


 「出版界の木下藤吉郎」こと堀川尚樹さんが副社長を務めています。


 「世界一やさしい宗教の本」をめざして作りましたが、非常に反響を呼び、版を重ねてきました。このたびも単なる文庫化ではなく、イスラム教を中心に大幅に改稿しました。


 いま、リビアにしろ、エジプトにしろ、何が起こっているのかを本当に理解するには、表面の政治ばかりを見てもダメです。


 その裏にあるイスラム教のことがわからないと絶対に理解できません。


 21世紀は、9・11米国同時多発テロから幕を開いたと言ってよいでしょう。


 あの事件はイスラム教徒の自爆テロリズムによるものとされていますが、この世紀が宗教、特にイスラム教の存在を抜きには語れないということを誰もが思い知りました。


 宗教というものを「戦争エンジン」とみなし、「宗教は、要らない」と言う人が多いことは知っています。しかし、やはり人類にとって宗教は必要不可欠なものであると、わたしは確信しています。


 何だかんだ言っても、宗教とは、とどのつまり人間の救済システムであるはず。


 人間はほんの短い人生の間に老病死や貧困や人間関係など、さまざまな苦悩を抱え、しばしば絶望に至ります。一切の希望の光を見失い、自ら生命を断つ者も少なくありません。そんな危機的状況から救い出してくれて、人々に「生きる意味」を与えてくれるものが宗教に他なりません。


 宗教はまた、究極の不安である「死」の不安から人間を解放し、「死ぬ覚悟」を与えてもくれます。つまり、宗教は人間の心を救い、かつ豊かにしてくれるのです。


 その救いのメカニズムとして、神の観念、聖職者、儀礼、修行といった、実に手の込んだ仕掛けが用意されています。


 どれだけ多様な形式があるにせよ、あらゆる宗教は神や絶対者に最大の価値を置くとともに、人間の心というものにも価値を置いています。


 「人の心はお金で買える」などと主張する宗教は当然ながら存在しません。


 いずれの宗教も、心ゆたかな社会、ハートフル・ソサエティへの水先案内人となりえるのです。そして、最終的に平和エンジンとなりえるのも、やはり宗教しかありません。


 日本人は、よく宗教を知らないといわれます。


 正月には神社に行き、七五三で神社にお参りする。クリスマスを盛大に祝い、結婚式は教会であげる。そして、葬儀では仏教のお世話になる。


 ある意味で、宗教的に「いいかげん」というか「おおらか」なところが、代表的な日本人の宗教感覚だといえるかもしれません。


 みずからが信じる神のためには戦争をも辞さない、ユダヤ教やイスラム教といった「一神教」の人々には、燃えるような宗教心が宿っています。ですが、日本人の心の底に横たわるのは、むしろゆるやかな宗教心ではないでしょうか。


 そして、そんな日本人たちは言います。


 「宗教がちがったって、同じ人間じゃないか。どうして宗教のために人間同士が争わなければならないのか」と。たしかに、そのとおりです。


 人間は人間です。けれども、ハードとしての肉体は同じであっても、ソフトとしての精神がちがう場合、それははたして同じ人間だと言い切れるのでしょうか。


 答えは否。精神をないがしろにすることは、とうていできません。そして、その精神にもっとも影響を与えるものこそが、宗教なのです。


 人間の営み、数々あれど、宗教ほど歴史があって、かつ興味深いものはないのです。


 そんな宗教の世界を100文字で解説してみました。


 まさに、世界一やさしい宗教の本だと思います。


 1人でも多くの方々が本書を読まれて、真の国際人となられることを願ってやみません


 さて、「宗教」を理解するには、「哲学」を理解することも必要です。


 「宗教」と「哲学」は、人間の精神を追求する双子のような存在だからです。


 その意味で、『140字でつぶやく哲学』(中経の文庫)もお読み下されば幸いです。


 中経の文庫といえば、『ニーチェの考え方』がベストセラーになっています。


 そして、このたび、わたしが『ブッダの考え方』という本を書くことになりました。


 現在、業界の広報担当委員長として東映映画「手塚治虫のブッダ~赤い砂漠よ、永遠に」のプロモーションも担当していることもあり、やりがいのある仕事です。


 同時並行で『世界一わかりやすい論語の授業』(PHP文庫)も書いていますが、こちらは造事務所さんにも協力していただくことにしました。


 これから、わたしは、ブッダの考え方、そして孔子の考え方を誰よりもわかりやすく解説するという大変なミッションを与えられたわけです。


 でも、とても、やりがいのある仕事です。


 そして、本業の冠婚葬祭にも直結した企画です。


 『ブッダの考え方』(中経の文庫)と 『世界一わかりやすい論語の授業』 (PHP文庫)に、どうぞ、御期待下さい!