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13歳からの人間学』

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No.1627


 一条真也の読書館『面白いぞ人間学』で紹介した自著紹介を書いていたら、同書で取り上げた101冊の本のうち、まだブログにも読書館にも紹介していないものがあることに気づきました。すべてをブログで紹介し直すわけにはいきませんが、何度読み返しても色褪せない名著だけは遅まきながら取り上げたいと思います。今回は、『13歳からの人間学』石川洋著(致知出版社)です。本書は、カンボジアなどで難民救済にあたっている著者が中学生・高校生に向けて生き方のメッセージを送った講演録と、それに応えた生徒たちの感想文を合わせたものです。


 著者は、人間の自己形成には、大きく分けて2つの節目があるといいます。
 1つは「幼児期」です。人間が育てられる原点であり、「育成期」とも名づけることができます。俗に「三つ子の魂百までも」というように、子どもは家庭環境によって育てられる、つまり人間は、育てられたように育つのです。

 また、育成とは字のごとく、親が子を教え育てるタテの関係の秩序の中にあります。この基盤の上に立って子は親離れをし、自分の自覚、自立、責任感を養いながら自己を人間として成長させ始めていきます。それが2つ目の節目としての中学生、13歳からの啓発期なのです。

 ですから、13歳からの自己形成のスタートは、どんな境遇の中で育てられても、また、人間不信に陥りボロボロになっていても、「自分の人生は自分次第なのだ」と気づくことができれば、それでいいのです。それで、「人間は生き直すことができる」のだという、新たな一歩となることが約束されるのです。

 著者は、青少年に生き直すのは「今なのだ」というメッセージを発信したかったといいます。本書を初めて読んだとき、わたしには中学3年生の娘がいました。ですので、著者のメッセージがたいへん参考になりました。世の父兄のみなさんに、ぜひ推薦したいと思います。