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なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』

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No.1486


 『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』(すばる舎)の見本が出ました。「ご先祖さまこそ、最強の成功応援団です!!」というサブタイトルがついており、とてもポップなデザインの装丁となりました。
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   『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』(すばる舎)


 最近、出版界では「なぜ、一流の人は○○なのか?』とか『なぜ、成功する人は△△なのか?』といったタイトルの本がブームになっているようです。書店やネットを覗いてみると、○○や△△の部分はじつにバラエティに富んでおり、「ファーストクラスに乗る」とか「メルセデスが愛車」とか「別荘を持つ」といった、因果関係が逆というか、単に金持ちになることを目指す俗っぽい本が多いことに驚かされます。「これは違うのでは?」と思ってしまいます。
 そんな違和感を抱いていたところ、某大企業のトップの方から「ぜひ、一条さんに『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』というタイトルの本を書いてほしいです!」というリクエストを頂戴しました。わたしはけっして「一流の人」ではありません。でも、「一流の人」になりたいと願っています。また、「ご先祖さまを大切にする」ことの有効性はよく理解しているつもりです。そういうわけで、本書を書き下ろしてみました。

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   本書の帯


 本書の帯には「こんな簡単なことでも大きく変わる!」として、以下のような具体的な行動が並んでいます。


●ゆかりの地に旅行する
●給与明細書を神棚・仏前に飾る
●モダンな簡易仏壇で気軽におまつり
●月を見上げて想いをはせるetc.
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   本書の帯の裏


 本書の「目次」は、以下のようになっています。


はじめに「なぜ、一流の人は『先祖』を敬うのか」
プロローグ
経営者として、作家として、「ご先祖さまを大切にする」ことの意味を考える  
第1章 一流の人は、「現在・自分」ではなく、伝統や周囲に目を
    向けている

欲は身を滅ぼし、志はかなう
みんなが〝応援したくなる〞条件は「志」
一流の人は〝宇宙のすべて〞を味方につける
あなたは確実に先祖につながっている
出光佐三、西郷隆盛に共通する「一流の条件」
徳を積むのは「ポイント加算」と同じ
第2章 ご先祖さまを大切にすると、こんな"いいこと"が起こる!
「一流」とは、伝統を受け継ぎ、革新に挑戦する人
ご先祖さまの〝プレッシャー〞がよいエネルギーを生み出す
「天に恥じない」行動かどうかを、ご先祖さまに問いかけてみる
ご先祖さまを大切にすれば、自分を「初期化」できる
ご先祖さまを敬うと幸福のスイッチが入る
強欲のサイクルを捨てて、感謝のサイクルに入る
ご先祖さまを大切にすれば、こころ穏やかに毎日を過ごせる
最強の護身術である「礼」が身につく
COLUMN「一流の人が直筆の礼状を書く理由」
第3章  ご先祖さまを大切にしないと、どうなるのか?
「メリット・デメリット」の発想の限界
「自然の力」に対して無力な日本人
金儲けが絶対的な価値ではない
「ありがとう」「おかげさま」を必ず口にする
仏壇はこころのホーム・セキュリティ
第4章  日本人と「ご先祖さま」との深い関係 
ご先祖さま供養で「永遠」を手に入れる
いまの幸福」はご先祖さまのおかげと知る
ご先祖さまは「神」も「仏」も取り込む
「盆」に込められた大切な意味
日本人の「こころ」がお盆を必要としている
日本に「お盆休み」がある理由
先祖とは子どものことである!
名著『先祖の話』に込められたメッセージ
先祖供養が日本最大の宗教!
「先祖祭り」は日本人の信仰の根幹
地元の祭りを大切にする
「お墓参り」こそ先祖供養の王道
正しい先祖供養を沖縄に学べ!
ご先祖さまは酒と音楽が大好き
仏壇には宗教を超えた宇宙がある
COLUMN「日本人の言葉遣いに宿る『ご先祖さま』」
第5章 どうすれば「ご先祖さま」を大切にできるのか?
仏壇に花をあげて、ゆっくり眺める
仏壇のロウソクに火を灯し、のんびりと眺める
線香に火をつけて、香りをいっぱいにかぐ
お茶を仏壇に捧げて、自分も味わう
簡易仏壇」をすすめる理由
年中行事でご先祖さまを敬う
みんなで長寿祝いをする
ご先祖さまが愛読した本を朗読する
ご先祖さまが植えた木に触れる
ご先祖さまゆかりの地に行ってみる
わが家の家系図や名字について調べる
人は一代だが、「名は末代」と心得る
COLUMN「どんな名前にも、強い想いが込められている」
第6章 いつも「ご先祖さまといっしょ」の気持ちで生きる
大きな出来事はご先祖さまに報告、相談する
誕生日に両親に感謝する
神事・祭事を会社行事に取り入れる
親の恩を知る、親孝行をする
家訓や「クレド」をつくる
給与明細書を神棚や仏壇に飾ってみる
「こしょく」をやめて、家族でこころを癒す食事をする
お掃除で「こころ」を整える
読書で先祖と「同期」する
COLUMN「よい人生を送るために、よいものを仕入れる」
「月」を見上げてみる
「富士山」と「日の出」を拝んでみる
目に見えないものを大事にする
COLUMN「芸術に親しんで『一流』に近づく」
おわりに「死を想え、先祖を想え」
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   本体の表紙イラスト


 わたしは冠婚葬祭の会社を経営しています。結婚式や葬儀のお手伝いをする立場にいます。おかげさまで、2016年の11月18日に創立50周年を迎えることができました。「おかげさま」と書きましたが、もしわたしが私利私欲を目指していたら、会社は潰れていたと思います。でも、冠婚葬祭という、世の中で必要とされる仕事のお手伝いをしてきたからこそ、わたしの会社は50周年を迎えることができたのだと、考えています。そして、この「おかげさま」の考え方こそが「先祖を思う」ことにつながると、わたしは考えています。ここに「幸福になる」法則があるのです。

 「おかげさま」の語源・由来は、他人から受ける利益や恩恵を意味する「おかげ」。それに「様(さま)」をつけて、丁寧にしたものです。古くから「陰(かげ)」とは、神仏などの偉大なものの陰で、その庇護を受ける意味として使われています。これは、「御影(みかげ)」が「神霊」や「みたま」「死んだ人の姿や肖像」を意味することにも通じます。わたしたちは神や仏、あるいはご先祖さまという、見えない力によって支えられています。そのことを一流の方々きっとは感じておられたのだと思います。だからこそ、ご先祖さまを敬い、「おかげさまで」と手を合わせてきたのです。

 ちなみに、神仏に手を合わせる際、「ご利益がありますように」と願う人を見かけますが、わたしは「ご利益」という言葉が好きではありません。
 なぜかというと、それは「何かを得るために何かをする」という発想だからです。だから「ご利益重視」は、「何も得るものがないなら行動しない」ということにつながってしまいます。それではいけません。だからわたしは、「利益」ではなく「感謝」という言葉を大切にしているのです。
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   本体の裏表紙イラスト


 親に感謝することの大切さは多くの方が理解されているでしょう。
 親に感謝することは、自分を人間であると確信することであり、自我の支えとなって、もろもろの不安や不幸を吹き飛ばすことになります。これが「幸福になる法則」でなくして、何が「幸福になる法則」でしょうか。親に感謝すれば幸福になるという意外にも超シンプルなところに、「幸福になる法則」は隠れていたのです。

 人間関係を良くする「法則」の体系であった儒教においては、親の葬礼を「人の道」の第一義としました。親が亡くなったら、必ず葬儀をあげて弔うことを何よりも重んじたというのも、結局は「親を大切にせよ」ということでしょう。親を大切にするということは、すべての幸福のサイクルを作動させる初動動作なのだということを、孔子や孟子は知っていたように、わたしは思います。そして、親とは最も近い先祖にほかなりません。「いのち」のつながりを何よりも重んじた儒教では、祖先崇拝をとても重要視しました。それは「孝」という大いなる生命の思想から生まれたのです。

 わたしは経営者として、原点に戻ることをつねに忘れないようにしています。「初心に戻る」ということです。なぜこの事業を始めたのか、それを忘れないために「ご先祖さま」を大事にしています。「ご先祖さまを敬う」ことは、わたしの経営者として役割を初期化してくれます。何のために、この仕事をしているのか。何のために、この会社が生れたのか。わたしは迷ったときに、必ず神棚に手を合わせ、自問自答します。これこそ、わたしにとっての初期化にほかなりません。ご先祖さまに「この考えは間違っていませんか」と問うからこそ、わたしは道を大きく誤ることなく、これまで歩んでこられたのだと思っています。

 わたしには経営者以外に、作家という顔があります。すでに90冊もの本を出版しました。なぜそんなに本を出版するのかと、よく聞かれます。
 別に印税がほしいわけではありません。「書きたいことがある」からです。
 では、何が書きたいのか―。1つは自分が経験した(本を読むことも含んで)ことを、多くの方々に伝えたいということ。もう一つは、わが志の実現のためです。わたしにとって本を出すことは、自分が考えてきたことを多くの人に知ってもらい、本を読まれた方々の参考にしてもらうための「ミッション」(使命)だといってもよいでしょう。

 ゆえに本の出版に特化するつもりはありません。目的は本を出すことではなく、わたしの考え方を伝えることだからです。実際、毎日ブログで発信を続けています。手段はなんでもいいと思っています。
 では、わたしは「何」を伝えたいのか? 
 本やブログ、講演で次の世代に伝えたいのは、この2つです。
 ●ご先祖さまを敬うこと
 ●本を読むこと

 わたしが経営者として、50周年を迎えることができたのも、この二つのことを、愚直にやり続けてきたからだと、いま、しみじみ思います。

 「金儲けをして何が悪い」とうそぶく人がいます。他人をだましたり、法律スレスレの詐欺的行為を働いたり、倫理的に問題がある行動をしても、「結果的に金が儲かればいい」と言うひとがいるのです。そういう人は、「自分は先祖である」という自覚のない人ではないでしょうか。説明しますと、自分が子どもや孫や子孫をもつ「ご先祖さま」になることを自覚すれば、またはイメージすれば、悪どい金儲けなどは絶対にできないはずなのです。

 また、わたしは作家でもありますので、本を書く場合を考えてみましょう。わたしの本は、いつも自分が希望しているほどには売れません。それでも、ありがたいことに、今でも執筆依頼が絶えないということは、そこそこは売れているみたいです。でも、「この本をベストセラーにして多額の印税を得たい」と思ったことは一度もありません。いつも、「この本の出版によって、世の中を少しでも良くしたい」と思って書いています。いくら綺麗ごとのように思われても、本当のことですから、仕方ありません。

 ひとたび作家の手によって生み出された作品は、死後も他人から読まれる運命にあります。わたしは作家として、これまでに多くの本を書いてきました。本を上梓するにあたって、いつも思っていることがあります。それは「この本は娘たちや、孫や、子孫が読むかもしれない。彼らが読んでも恥ずかしくない本を書こう。彼らが一条真也を少しでも誇りに思ってくれるような本を書こう」ということです。

 本というものは、少々不正確なことでも言い切ったり、極論を述べたり、面白おかしくウソを混ぜたり、読者を脅迫したりしたほうが読まれることが多々あります。この本ならば、「先祖供養をすれば、年収が倍になる」とか、「先祖供養をしないと、祟られる」などと書いたほうが売れる可能性があるかもしれません。でも、わたしはそんなことは書きません。
 それはウソですし、ウソを書くことは読者に対して不誠実なばかりか、わたしの子孫に対しても顔向けができないからです。「金儲けをして何が悪い」などと言う人は、どうか、未来の子孫の顔を思い浮かべてほしいです。
 そう、あなたは未来の「ご先祖さま」なのです!

 「あなたのご先祖さまは、どう思っているか」「あなたの子孫は、どう思うか」といった視点をもてば、きっとあなたの判断は独断にならないし、あなたの行動が傲慢に映ることは少なくなると思います。「死を想う人」は1回1回の食事が、単なる栄養補給ではなく、大切な時間に変わるように、「先祖を想う人」は「この態度をご先祖さまはどう思うか」「この判断は子孫にどんな影響を与えるだろうか」と考えることができるようになるはずです。
 『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』は9月22日に発売されます。ぜひ、ご一読して下さいますよう、お願いいたします。