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あの人らしかったね」
といわれる自分なりのお別れ』

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 No.1441

 

 今回の「一条真也による一条本」ですが、『「あの人らしかったね」といわれる自分なりのお別れ』(扶桑社)をご紹介します。2007年5月9日に刊行された本ですが、『100文字でわかる世界の宗教』に続いて、編集プロダクションの造事務所と組んだ監修書です。

 

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    『「あの人らしかったね」といわれる自分なりのお別れ』 (2007年5月9日刊行)

 


 本書の帯には「『送られかた』は、自分がきめられる時代。」「いまどきのお葬式の最新事情が満載!」と書かれています。

 また帯の裏には、「『エンディングノート』の書きかた、1級葬祭ディレクターが答える『お葬式のギモン』、お葬式の生前準備、自由葬・音楽葬・海洋葬・樹木葬・生前葬・手元供養、お墓選びのポイント、グリーフケアまでわかる!」と書かれています。

 本書の「もくじ」は、以下のようになっています。

 

はじめに「お葬式は究極の自己表現」

「著名人たちの"お別れ"のかたち」

【ステージ1】お葬式のかたちは自分で選ぶ!   

 仏式にこだわる必要はない   

 最近のお葬式の傾向は"個性化"   

 軽視される「お葬式」の意味と意義   

 「自分らしい別れ」が必要な理由   

 遺志を伝える"エンディングノート"   

 自分らしい"エンディングノート"をつくる   

 「自分らしいお葬式」を行なうために   

 死後の住処「お墓」の最近の時流   

 お墓にも求められる多様化、個性化   

 お墓に入らないという選択(1)   

 お墓に入らないという選択(2)  

 お葬式という儀式の演出方法   

 「生きた証」が伝わるお葬式をつくる   

 お葬式で個性はどこまで表現できるか   

 お葬式の規模と場所を考える   

 お葬式を行なってくれる人を考える  

 葬祭業者の種類と選びかたを考える   

 自分のお葬式にあてる費用を考える   

 自分にあった費用の支払いかたを計画する   

 お葬式の準備で死の恐怖は少なくなる   

 ひとり暮らしの場合の備えを考える   

 知っトクお葬式!(1)「かたちで残したい」男と「かたちに執着しない」女

【ステージ2】お葬式の流れをおさえよう!   

 お葬式の流れ(1)危篤の知らせかた   

 お葬式の流れ(2)死亡の知らせと死後の処置   

 お葬式の流れ(3)搬送と安置、納棺まで   

 お葬式の流れ(4)業者との打ち合わせ   

 お葬式の流れ(5)お葬式の場所と日程   

 知っトクお葬式!(2)冠婚葬祭互助会を正しく上手に利用するコツ

【ステージ3】送られかたのスタディーケース   

 お葬式にも、さまざまなかたちがある!   

 密葬とお別れ会を合わせた、ある家族の物語   

 選択できる送られかた    

  (1)「自由葬」    

  (2)「音楽葬」    

  (3)「アイデア葬」    

  (4)「ホテル葬」    

  (5)「海洋葬」    

  (6)「月面葬」    

  (7)「樹木葬」    

  (8)「DNA追慕」    

  (9)「生前葬」   

 大切な家族の一員、ペットのお葬式   

 知っトクお葬式!(3)葬祭業界に海外からの熱い視線が

【ステージ4】気になるお葬式のあれこれ   

 人となりをあらわす祭壇と仏壇   

 伝統儀式「湯灌」と新技術「エンバーミング」   

 手元供養は身近なアイテムでできる   

 お墓選び、あれこれ    

  (1)納骨の準備とその時期    

  (2)多種多様なお墓の時代    

  (3)お墓の改装とリフォーム    

  (4)個人化する埋葬とお墓     

 お別れのアイテムを自分の手でつくる     

 日本のおける心の癒し「グリーフケア」の現状   

 知っトクお葬式!(4)もう、あとひと仕事お葬式後のあれこれ

【ステージ5】1級葬祭ディレクターが答えるお葬式のここが知りたいQ&A   

 お葬式のここが知りたいQ&A   

 深い悲しみを癒す儀式「お葬式」

 連絡先INDEX

おわりに「深い悲しみを癒す儀式『お葬式』」」

 

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    はじめに「お葬式は究極の自己表現」

 


 はじめに「お葬式は究極の自己表現」として、以下のように書きました。

 

「従来のお葬式のスタイルにとらわれず、自由な発想で自分や故人を送りたい、という人が日本でも増えてきています。

 現在は従来の告別式をアレンジした『お別れ会』などが定着しつつありますが、やがて通夜やお葬式そのものにも、目が向けられていくにちがいありません。団塊の世代を中心に、新しいお葬式のスタイルが考案されています。お葬式は、ひとりの人間にとって、究極の『自己表現』となっていくことでしょう。日本人は人が亡くなると『不幸があった』などといいますが、死なない人はいません。すべての人が最後に不幸になるというのは、絶対におかしいとわたしは思います。

 『あの人らしかったね』といわれるような素敵な旅立ちのお葬式を実現することはもちろん、ゆたかな発想で新しいお葬式の時代を開き、いつの日か日本人が死を『不幸』と呼ばなくなることを願ってやみません」

 

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    著名人たちの"お別れ"のかたち



 また、巻頭には「著名人たちの"お別れ"のかたち」として、渥美清、アインシュタイン、夏目漱石、石原裕次郎、仰木彬、エルヴィス・プレスリーといった人々の死生観を示す発言と、実際のお葬式やお墓について似顔絵入りで紹介されています。このページは、けっこう好評でした。

 

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   お葬式という儀式の演出方法

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   「生きた証」が伝わるお葬式をつくる

 

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   お葬式で個性はどこまで表現できるか

 

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   お葬式の準備で死の恐怖は少なくなる

 


 本書にはじつに豊富なデータが紹介されていますが、特に「お葬式という儀式の演出方法」「『生きた証』が伝わるお葬式をつくる」「お葬式で個性はどこまで表現できるか」「お葬式の準備で死の恐怖は少なくなる」など、類書にはないユニークなページが並んでいます。2007年5月といえば、『葬式は必要!』(双葉新書)を上梓する約3年前になりますが、当時すでに「お葬式」の世界には大きな変化の波が押し寄せていたことがわかります。

 

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   お葬式にも、さまざまなかたちがある

 

 

 『葬式は必要!』といえば、島田裕巳氏の『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)への反論の書でしたが、じつは『「あの人らしかったね」といわれる自分なりのお別れ』も、ある本へのカウンターブックでした。

 

 その本とは、リリー・フランキー著『東京タワー』(扶桑社)でした。わたしと同い年のリリー・フランキー氏が書いた母を想う小説の最後には、葬儀社、特に互助会への恨みつらみが綴られていました。わたしは同書がベストセラーになることによって一方的な互助会のマイナス・イメージが世に拡散することを憂い、同じ版元から葬儀や互助会について正しい説明が書かれた本を出したいと思ったのです。

 

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    おわりに「深い悲しみを癒す儀式『お葬式』」

 


 おわりに「深い悲しみを癒す儀式『お葬式』」として、こう書きました。

 

「なぜ、人はお葬式を行なうのでしょうか。それは、亡くなった人の魂のためです。お葬式によって故人を無事に旅立たせるのです。

 その次は、あとに残された人の心のためだといえるでしょう。

 愛する人を亡くした人の心は、深い悲しみのあまり、不安定にぐらぐらと揺れ動いています。お葬式というしっかりした『かたち』があたえられれば、その悲しみはある程度、癒されます。

 本書で紹介したように、お葬式の『かたち』はさまざまです。いろいろなスタイルのお葬式で『自己表現』することができ、『自己実現』を果たすことができます。でも、決して忘れないでください。お葬式とは、『愛する人』を亡くした人たちのためにもあるのだということを。

 本書を読んだあなたが、『あの人らしかったね』といわれるような、そんなお葬式で人生を卒業されることを心より願っています」

 

 この文章には、すでにグリーフケアの視点が入り込んでいます。

 グリーフケアのキーワードである「愛する人」という言葉も登場します。 そう、本書に続いて上梓した本こそ、グリーフケアの書だったのです。

 その名も、『愛する人を亡くした人へ』(現代書林)という本です。