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田中角栄100の言葉』

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No.1190


 この読書館で紹介した石原慎太郎氏の最新ベストセラー『天才』を読んだら、田中角栄に非常に興味が湧いてきました。それで、会社の近くのコンビニで売っていた『田中角栄100の言葉』別冊宝島編集部編(宝島社)を購入して読みました。いやあ、予想していたよりはるかに心に響きました。

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   本書の帯



 「日本人の贈る人生と仕事の心得」というサブタイトルがついています。カバー表には自信満々の田中角栄の表情をとらえた写真が使われています。帯には「やれ!責任はワシが取る!」と大書され、「読むだけで元気が出る!」「『新しい自分』に変わる!」「『やる気』を引き出す天才」「心に残る『角さん』の名語録」と書かれています。

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   本書の帯の裏



 本書は「仕事」「人生」「生きる」「政治」の4つの章に分かれ、田中角栄の100の言葉を紹介しています。巻末には「戦後最大の宰相 田中角栄年譜」が掲載されています。また、100の言葉にはそれぞれ貴重な角栄の秘蔵写真が添えられています。本書は、角栄写真集でもあるのです。ここでは、特にわたしの心に響いた20の言葉を以下に紹介したいと思います。


「まずは結論を言え」
用件は便箋1枚に大きな字で書け。
初めに結論を言え。
理由は3つまでだ。
この世に3つで
まとめきれない大事はない。


「伝説の蔵相就任演説」
できることはやる。
できないことはやらない。
しかし、すべての責任は
このワシが負う。以上!


「学問と学歴」
必要なのは学歴ではなく学問だよ。
学歴は過去の栄光。
学問は現在に生きている。


「人と『ものさし』」
人間はそれぞれ「ものさし」がある。
相手の「ものさし」に合わせて
十分考えないと失敗するぞ。



「大事を任せる人」
優れた指導者は人間を好き嫌いしない。
能力を見分けて適材適所に配置する。
肝心なのは大事を任せられる人を見つけることだ。



「数字と事実」
大事なのは数字と事実だ。
ウソか本当か調べればすぐ分かる。
根拠に乏しい屁理屈は、
たちどころに化けの皮がはがれる。


「働いてから休め」
世の中には働いてから休む人と
休んでから働く人がいる。
オレが上京するとき、お袋がこう言った。
「お前は働いてから休む人になりなさい」


 
「返事を出すこと」
必ず返事は出せ。
たとえ結果が相手の思い通りでなかったとしても
「聞いてくれたんだ」となる。
これは大切なことなんだ。



「暗記の必要性」
暗記教育は古く、くだらないという人があるが、
暗記は教育のなかで一番大切なことのひとつだと
私は信じている。



「『真理』のある場所」
世の中は白と黒ばかりではない。
敵と味方ばかりでもない。
その間にある中間地帯、グレーゾーンが一番広い。
真理は常に「中間」にある。


「葬式には必ず行け」
祝い事には遅れてもいい。
ただし葬式には真っ先に駆け付けろ。
本当に人が悲しんでいるときに
寄り添ってやることが大事だ。


「敵をつくらない」
人の悪口は言わないほうがいい。
言いたければ便所で1人で言え。
自分が悪口を言われたときは気にするな。


「死は怖くない」
眠ることは死ぬことだ。
人間は毎日、死に、生きている。
その心境が分かってから、すべてが怖くなくなった。


「成長の正体」
失敗はイヤというほどしたほうがいい。
そうするとバカでないかぎり、骨身に沁みる。
判断力、分別ができてくる。これが成長の正体だ。


「劣性遺伝」
いくら死にたくなくても、人間は必ず灰になる。
ところが人間でも植物でも、生物は劣性遺伝なんだ。
働かない、勉強しない奴は親よりバカになる。


「運と努力」
人の一生はやはり運だと思う。
実力があってもダメなものはダメ。
努力と根気、勉強、こういったものが
運をとらえるきっかけになる。


「地球の彫刻家」
少年時代、新潟で現場仕事をしていたとき、
あるじいさんがこんな話をした。
「土方は一番でかい芸術家だ。
パマナ運河で太平洋と大西洋をつなぐのも土方。
土方は地球の彫刻家だ」


「手荒な医者」
私は荒っぽい医者ですよ。
足を切断しなくちゃいけない人には
「今日、お切りなさい」とキッパリ言う。
半端な治療をして足を腐らせてしまうようなことはしない。


「雄弁とは何か」
本当の雄弁は相手の心をとらえる。
聞く人が「今日は良かったな」と思う話をする。
それが本当の雄弁というものだ。


「トドメを刺さない」
相手が立てなくなるまでやっつければ、
敵方の遺恨は去らない。
徹底的に論破してしまっては相手が救われない。
土俵際には追い詰めるが、
土俵の外に押し出す必要はない。