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三国志の人間学』

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 No.0947

 

 『三国志の人間学』城野宏著(致知出版社)を再読しました。

 著者の人間学の基本は、「人間は、人間と人間との関係の中で生きている」と見るところにあるといいます。そして、人間の在り方、つまり人間としての戦略は2つしかないといいます。
 

 1つは、なるべく人とはつき合わず、孤立して不平・不満で生きる在り方。いわゆる人間嫌いですが、いくら「おれは人間嫌いだ」と言ってみたところで、人間の社会から離れて生きていくわけにはいきません。


 もう1つは、みんなから好かれる生き方です。毎日会っていても会った時はニコニコして「久しぶりだなァ、懐かしいなァ」と言われる、人から好かれる生き方です。著者が本書で述べるのは、後者の人間戦略についてです。人から好かれ、みんなが協力してくれる人間になるにはどうすればよいのか。その答を『三国志』に求めます。


 なぜ、『三国志』なのか。まず、日本の小説には一級の人物がほとんど出てきませんが、中国は違います。『三国志』の三国時代は英雄、豪傑が雲のごとくあらわれ、互いに智慧をしぼって天下を争った時代です。十数人が競い合いましたが、最後には曹操、孫権、劉備の3人だけが残りました。なぜ、この3人が残ったのか。日本でも中国でも、人間社会の原理は同じであり、人間行動の軌跡を研究すれば、今日の日本でも、企業でもそのまま適用される原理は多いと著者は訴えます。


 能力開発の原理に基づき、歴史上の人物を分析しながら、現代社会の人間行動を考えるユニークな本です。


 なお、本書は『面白いぞ人間学』(致知出版社)でも取り上げています。