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偉人を育てた母の言葉』

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No.0926

 

 5月10日はわが誕生日でしたが、5月11日は「母の日」ですね。『偉人を育てた母の言葉』大坪信之著(致知出版社)を読みました。


 著者は、0歳から12歳まで焼く1000名の子が通う幼児教室「コペル」の経営者だそうです。本書には、21人の偉人と、その母の感動実話が紹介されています。

 

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   偉人の名前が並ぶ本書の帯

 

 

 表紙カバーには、母と子が抱き合う葉祥明氏の絵が描かれています。帯には「手塚治虫/宮沢賢治/リンカーン/アンデルセン/北野武/吉田松陰/エジソン/大隈重信/ガンディー/野口英世/カーネギー/西郷隆盛/中江藤樹/カント/福沢諭吉/ライト兄弟/乙武洋匡/孟子/ナポレオン/ゲーテ/辻井伸行」という21人の名前が列挙され、「あなたの子の才能を引き出す愛し方」「偉人のお母さんはどのように子どもに接したか」と書かれています。

 

偉人を育てた母の言葉2.jpg
   本書の帯の裏

 

 

 また、カバーの前そでには、以下のようなメッセージがあります。


 「お母さまが子どもに身につけて欲しいと願う"生きる力"を育てるのは、まぎれもなく親の愛情です。子どものためを想い、子どもの喜びや哀しみをわがこと以上に喜び哀しむ。その母の願いが子の胸の奥に降り積もり、固まって、岩石のように堅固で確かな"生きる力"が身につくのです」


 本書の目次構成は、以下の通りです。


「はじめに」
第一章 人生を決めた母の言葉
第二章 子を思う母の無償の愛
第三章 母の後ろ姿に教えられる
第四章 尽きることない母への感謝
第五章 母こそ最高の教育者
「おわりに」


 「はじめに」の冒頭には、スイスの教育者であるペスタロッチの「家庭よ、汝は道徳上の学校なり」という言葉が紹介され、次のように続きます。


 「母の愛を感じる以上に人生の中で貴重な体験はないのではないでしょうか。偉人の背後に偉大な母あり。洋の東西を問わず、歴史に名を残した数多くの偉人たちには、幼少期にその人格を決定づける偉大な母の存在がありました」


 ユダヤには「母親の教育は、百人の教師に勝る」という古い諺があるとか。著者は「母親は子どもにとって、一番身近な最高の教師なのです」と述べ、ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムの以下の言葉を紹介します。


 「たいていの母親は"乳"を与えることはできるが、"蜜"を与えることのできる母親はごく少数しかいない。蜜を与えるためには、母親はたんなる"良い母親"であるだけではだめで、幸福な人間でなければならない」


 21人の偉人の中には、正直言って「どうして、この人が偉人なの?」という人物もいますが、本書に登場する偉人の母の言葉で特に心に残ったものを5つだけ紹介したいと思います。以下の通りです。

 

「ひとというものは、ひとのために、何かしてあげるために生まれてきたのです」
(宮沢賢治の母・いち)


「息子は天賦の才能を持っている」
(アンデルセンの母・アンナ)


「貧乏は恥ではない。
 貧乏に負けることが恥なのだ」
(西郷隆盛の母・満佐)


「どんなことがあっても、名誉と約束だけは重んじるのだよ」
(ナポレオンの母・レティツィア)


「この世界にはあまたの悦びがあるのです。
 その探し方に通じていさえすればいいので、そうすればきっと悦びが見つかります」
(ゲーテの母・カタリーナ)

 

 「おわりに」の冒頭では、陽明学者の安岡正篤の「一家を立派に治める婦人は、その家の女王であり、大臣である」という言葉が紹介されています、また、著者は次のように述べています。


 「無償の母の愛を受けた子どもこそが、"周りに幸せを与える力"を身につけることができます。"偉人"とは、森羅万象全体の幸福を増やすことができる人のことであり、愛された確信を持っている幸せな人です」


 ちなみに、わたしはもちろん偉人ではありませんが、無償の母の愛をたっぷりと受けて育ちました。わたしの母は特に教育熱心な人で、わたしも弟も、母の熱心さゆえに過分な教育環境を与えられました。特に、わたしは本好きな子どもでしたが、家計が豊かでないときでも本だけはいつも買ってくれたことは忘れられません。わたしが物書きの端くれとして本を書き続けることができるのも母のおかげと感謝しています。