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上に立つ者の人間学』

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No.0894

 

 『上に立つ者の人間学』渡邉五郎三郎著(致知出版社)を再読しました。

 政治家秘書暦37年にして、帝王学の第一人者・安岡正篤に師事した著者が説くリーダーシップ論です。


 自身の経験をもとに、古今東西の古典の教えを交えて「上に立つ者」の心得を綴っています。全部で4つのパートから構成されており、それぞれ「上に立つ者の人間学」「秘書に求められる人間学」「いま政治家に求められる人間学」「医師に求められる人間学」のタイトルがつけられています。


 本書で圧倒的にユニークなのは、何と言っても「秘書に求められる人間学」です。著者自身の秘書生活が長かっただけあって、実に説得力に満ちています。たとえば、著者は次のように言います。


 「秘書という仕事を、仕える人の身の回りの世話や、電話や来客の応対、命ぜられた事務処理などに留めて考えるか、仕える人の補佐役として、その人の仕事を完全に遂行させるために、すべてのことに心を配り、できる限りのことをやると考えるかによって、秘書に求められる人間学は、当然変わってくる。これは、秘書を使う人の考え方にもよるが、むしろ当人の人間性、経験、能力など、秘書の実力によって、おのずからきまってくるものである」


 「秘書」という言葉に含まれているように、秘密を守るという最重要の業務については、その人の人間性に対する信頼感がすべてであり、それゆえ秘書ほど人間学が必要な職種も少ないと言えるでしょう。


 本書は、日本でも珍しい本格的な秘書学ではないでしょうか。


 なお、本書は『面白いぞ人間学』(致知出版社)でも取り上げています。