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幸福の習慣』

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No.0639

 

 『幸福の習慣』トム・ライス&ジム・ハーター著、森川里美訳(ディスカバー・トゥエンティワン)を読みました。

 

 『ズルい仕事術』に取り上げられていたので、興味を持ったのです。そういえば、『ズルい仕事術』と本書の版元は同じですね。


 本書には、「世界150カ国調査でわかった人生を価値あるものにする5つの要素」というサブタイトルがついています。鮮やかなレモン・イエローの帯の右側には「世界随一の世論調査会社ギャラップが明らかにした統計的に正しい幸せの方法、教えます!」と書かれ、左側には「『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』ベストセラー」「仕事での成長も、よい人間関係も、心身の健康も、お金の安心も、地域社会への貢献も・・・・・、毎日をもっとよくするのは意外と簡単だ!」と書かれています。


 さらにアマゾンには、出版社による以下の詳しい内容紹介が掲載されています。

 

 「世界中の『うまくいっている』人から学ぶ

 人生を価値あるものにする確かな方法とは―。

 「『幸福とは何でしょうか?』『どうすれば幸福は手に入るのでしょうか』

 このテーマに、世界随一の世論調査会社ギャラップ社は1950年代から50年以上かけて取り組んできました。本書は、その調査の集大成ともなる1冊です。

 世界人口の98%にあたる150カ国での調査を、本書の著者トム・ラスとジムハーターが分析した結果、以下の『幸福の5つの要素』が明らかになりました。


 1.仕事の幸福

 2.人間関係の幸福

 3.経済的な幸福

 4.身体的な幸福

 5.地域社会の幸福


 本書はこの『幸福の5つの要素とはどういうものか?』

 『どうすれば幸福度を高めることができるのか?』

 ―について『統計的に信頼できる数字』と『豊富な事例』で解説するものです。『統計的に正しい自己啓発書』と言ってもよいでしょう。

 どれか1つの要素で高得点をとるのは、比較的かんたんで66%が実現できています。

 しかし、5つの要素すべてで高得点を獲得できる人は、わずか7%にすぎません。

 本書では、最新の科学・心理学などの研究成果を踏まえながら、

 高得点を獲得した『うまくいっている人』の事例を豊富に紹介します。

 実際に、だれかが取り入れて行っている習慣ばかりなので、

 取り入れやすく効果的な方法を見つけることができるでしょう。

 個人の幸福というのは、そこで完結するものではないことも分かってきています。

 幸福は、周囲の人に伝染するものなのです。

 また、幸福度は仕事の成果を大きく左右することも、分かってきています。

 自分自身が、毎日を楽しみ、人生を味わいつくすために、

 そして、仕事でより成果をあげられるようになるために、

 さらには、周囲の幸福度を高める存在になるために、お役立ていただきたい1冊です」


 本書の「目次」は、以下のような構成になっています。

 

「はじめに」

1章:仕事の幸福とは?

2章:人間関係の幸福とは?

3章:経済的な幸福とは?

4章:身体的な幸福とは?

5章:地域社会の幸福とは?

6章:人生を価値あるものとするために

「訳者あとがき」

参考文献、資料

世界の国別幸福度ランキング

「幸福の5つの要素」を定義する

職場の幸福度を高めるためにすべきこと

幸福度を高める時間の使い方とは?

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   サンレーグループ創立20周年のスローガン

 


 「はじめに」には、本書のテーマが「ウェル・ビーイング」であると書かれています。

 

 「ウェル・ビーイング」とは「幸福・福利・健康」などと訳されています。つまるところ、人間が「満足な状態」にあることを示す言葉ですね。

 わが社にとっては非常に懐かしい言葉で、創立20周年のスローガンが「Being! Wellbeing」、すなわち「ウェル・ビーイングでいよう!」でした。また、現在は「Ray!」と題されているわが社の社内報も、その前は「Wellbeing」というタイトルでした。

 ですから、サンレーグループの社員には馴染みのある言葉なのです。当時、財団法人・日本心身医学協会の理事長を務めていた佐久間進会長が導入した言葉ですが、現代社会のキーワードになっていると知り、佐久間会長の先見性に驚かされました。

20120611155852-2.jpg

   サンレーグループ社内報「Wellbeing」

 


 その「ウェル・ビーイング」とは、具体的にどういう状態か。それは、

 

 1.仕事に情熱を持って取り組んでいる

 2.よい人間関係を築いている

 3.経済的に安定している

 4.心身共に健康で活き活きしている

 5.地域社会に貢献している

 

 ―こうしたさまざまな要素が一体となっている状態です。著者は、「最も重要なのは、この5つの側面が互いに関わり合っていてこそ、私たちが本当に人生に満足し、幸福を実感できるということです」と述べています。


 というわけで、本書は豊富なデータをもとにして、「仕事」「人間関係」「経済」「身体的」「地域社会」という5つの幸福について具体的に書かれています。

 そして、それぞれの幸福を得るための習慣が3つにまとめられています。5つの「幸福の習慣」とは、以下の通りです。


 「仕事の幸福度を高める3つの習慣」

 1.自分の強みを毎日活かせるように仕事を組み立てる。

 2.自分の成長を応援してくれる人を見つける。

   その人に、自分が成し遂げたい目標を伝えてサポートしてもらう。

 3.職場の仲間、チームメンバーと一緒に楽しむ時間を持つ。

   お互い相手に関心を持って、相手のことを知ろうと努める。


 「人間関係の幸福度を高める3つの習慣」

 1.友人・家族・同僚と過ごす時間を1日合計6時間以上取る。

   この時間には、仕事の時間、家にいる時間、電話やメールをしている時間、その他のコミュニケー

   ションの時間などを含んでよい。

 2.友人関係の絆を強める。

 3.運動の時間を人間関係のために利用する。

   たとえば友人と一緒にウォーキングして、おたがいに健康へのモチベーションを高め合う、といった方法を取るとよい。


 「経済的な幸福度を高める3つの習慣」

 1.友人やパートナーとの休暇や外出などの「経験」にお金を使う。

 2.自分の物を買うためだけにお金を使うのではなく、他人にためにお金を使う。

 3.自動支払いや自動貯蓄など、資産管理の仕組みの"初期設定"を行って、日々お金の心配をする

   必要がないようにする。


 「身体的な幸福度を高める3つの習慣」

 1.毎日少なくとも20分間は体を動かす。

   理想は朝。朝運動すれば、その日1日を気分よく過ごせる。

 2.疲れをとるために十分な睡眠をとる。一般的には7~8時間の睡眠が必要。

   ただし長くなり過ぎないように注意。9時間未満を目安にするといい。

 3.食料品を買うときには、体に悪いものは選ばない。

   できるだけ、赤色、緑色、青色の自然食品をたくさん摂る。


 「地域社会の幸福度を高める3つの習慣」

 1.自分の強みや人生の目標に照らし合わせて、貢献の仕方を考える。

   強みや興味を活かして、どうやって地域社会に貢献するかを明確にする。

 2.自分の思いや興味関心を周囲に伝える。

   自分に合ったグループと巡り合うきっかけを作るように努力する。

 3.地域社会のグループ活動やイベントに積極的に参加する。

   最初は小さなことでも、とにかく動き出してみる。


 このように、本書には具体的な「幸福の習慣」が紹介されています。

 

 全部で15の習慣が紹介されていますが、わたしにとって最も影響を与えたのは、「身体的な幸福度を高める3つの習慣」の最初に出てくる「毎日少なくとも20分間は体を動かす。理想は朝。朝運動すれば、その日1日を気分よく過ごせる」でした。

 「なるほど」と思ったわたしは、現在これを実行しています。まあ出張が多いので、運動といっても腹筋、腕立て伏せが中心ですが、朝一番で体を動かすと、たしかに1日を気分よく過ごすことができます。出張でなく自宅にいるときは、エアロバイクやダンベルなども使っています。いつまで続くかはわかりません。

 でも、本書は読んでいるうちに、幸福になるための習慣を実行したくなる本です。