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子々孫々に語りつぎたい日本の歴史』

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No.0413

 

 『子々孫々に語りつぎたい日本の歴史』中條高德・渡部昇一著(致知出版社)を再読しました。

 

 憂国の想いを抱く2人が、すべての日本人に正しい歴史認識の必要性を訴えます。


 渡部氏いわく、「日本人は東京裁判という裁判にもならない裁判(これは今日の国際法学会の定説になっているそうである)の呪縛から解き放たれるべき時が来たと思う」


 中條氏いわく、「護憲、論憲、加憲などと勝手な論議で国民を欺き、荏苒(じんぜん)時を過ごすことは許されないところに国は追い込まれている」


 2人の強烈な危機感を前に、最初は読んでいるこちらも息苦しく、険しい顔になります。


 しかし、読んでいるうちに次第に明るい展望が開けてきます。


 最後の部分になって、渡部氏は、日本という国は神話時代から続いている唯一の王朝のある国であり、桁外れに誇りを持てる国だと述べます。


 また、他の国からいろんな文明を入れながらも、あくまで肥やしとして使っているといいます。日本文明を神社が守り、日本化した仏教と神道が共生し、さらにその集大成としての皇室があるというのです。


 中條氏は、もっと日本中に木を植えて緑を豊かにしようと呼びかけます。


 花いっぱいの緑いっぱいの国にしたら、これが実質的な平和論になるのではないかというのです。緑豊かな美しい国に住んでいる民族が礼儀正しくて、言葉も正しくて、そして生活環境もいいとしたら、そんな国を攻める国は世界中から非難される。これが一つの大きな防衛論になると提言するのです。


 このユニークな防衛論に、わたしは非常に感銘を受けました。


 本書は、日本の過去を知り、日本の未来を考える名著だと思います。


 終戦記念日にあわせて、『おじいちゃん戦争のことを教えて』『子々孫々に語りつぎたい日本の歴史』と2冊続けてご紹介しましたが、いずれも「人間学」を追求する致知出版社から刊行されています。わたしは、かつて『面白いぞ人間学』という読書案内の本を同社から上梓しましたが、これはそのまま致知出版社の名著ガイドにもなっています。


 もちろん、『おじいちゃん戦争のことを教えて』や『子々孫々に語りつぎたい日本の歴史』も登場します。興味のある方は、ぜひ一読されてみて下さい。