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理念経営のすすめ』

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No.0330

 

 『理念経営のすすめ』田舞徳太郎著(致知出版社)を再読しました。

 

 日本創造教育研究所の代表として、多くの経営者を指導しています。本書は、成功する会社の経営理念と戦略について書かれた本です。組織でも企業でも、やはり基本となるのは理念であることがよくわかります。


 全互連には、「互助会訓」という5つの理念があります。以下の通りです。


1.全互連の責任ある一員という連帯の心


1.会員の手となり足になるという親切の心


1.幸せの輪をひろめようという努力の心


1.常に笑顔で応対するという感謝の心


1.互の幸せのためにという互助の心



わが社には「S2M」という経営理念があります。


 本書を開くと、まず西郷南洲の「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己れを尽(つくし)て人を咎(とが)めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」という名言が出てきます。著者は、次のように述べます。


 「人を相手にしていると、人の心の移ろいのまま経営していくことになります。人の心は時と場合に応じて変化をし、利害によって大きく変わります。その変化に振り回されて判断していくと、結果的に大局を見失い、迷い、惑いの連続になるのです」


 それに比較し、天の理法や、大自然の法則や、原理原則を基準にして判断していけば、どのような時代でも難局を乗り切ることができると、著者は断言します。


 本書には多くの経営者が登場しますが、彼らはまさに人を相手にせず、天を相手にしてきた人々でした。苦境や難局に出会うたびに、崇高な使命感や、深遠な哲学に支えられて理念に殉じた人だと言えるでしょう。


 そう、天とは使命や理念そのものなのです。 


 さらに、著者は次のように喝破します。


 経営者に必要な3つの資質とは「哲学者」「教育者」「思想家」であること。


 経営を円滑に進めるための3つの資質とは「戦略家」「演出家」「実務家」であること。


 そして、経営を成功に導くための最後の資質とは「努力家」であること。


 そして、成功した経営者に共通する3つの条件は「志の高さ」「仕事の大きさ」「思索の場の深さ」であるといいます。


 経営者として成功するための道を具体的に示した好著だと思います。