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情熱思考』

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No.0223

 

 『情熱思考』是久昌信著(中経出版)を読みました。

 

 わたしの監修書『140字でつぶやく哲学』(中経の文庫)の編集者である中野亜海さんから送っていただいた本です。著者は心理セラピストで、有限会社グレイス代表取締役だそうです。


 著者は、かつて事業に失敗して絶望しかけたとき、ある男性の物語に出会いました。その男性の波乱万丈な人生を知り、一気に情熱の炎を取り戻したそうです。著者は、本書の「はじめに」に、その男性について書いています。以下、引用。


 彼は、30代半ばで始めたガソリンスタンドの経営に失敗。

 新しく始めたレストランの経営がやっと軌道にのったころ、一緒に働いていた息子を亡くし、さらにレストランが火事に。

 その後、独自のスパイスと調理法でつくる料理を考え出し、経営を立て直すが、お店の近くに建設されたハイウェイで、車の流れが激減。

 ついに彼はレストランを手放すことになる。

 彼の手元に残ったのは1台の車だけ。

 ただ、そんなどん底の中でも、自分が開発したスパイスと調理法を教えるフランチャイズ・ビジネスの原型となる事業を思いつく。

 そのとき、彼の年齢は65歳。

 車で生活しながら全米をまわり、売り込みを続ける。

 その結果、最初に契約をもらったのは、1010人目だった。

 彼のつくったフランチャイズ・ビジネス「ケンタッキー・フライドチキン」は、現在、世界80カ国に1万店舗以上展開している。

 その人の名は、カーネル・サンダース。

 不屈の精神、燃える情熱は大成功を収めた。(『情熱思考』「はじめに」より)


 本書には、このように夢をかなえた45人の物語が紹介されています。

 

 1日1回の食事もまともにできない境遇から、超一流の俳優になったジム・キャリー。

 

 何も買えない貧乏暮らしの中でノートに詩と曲を書き続け、世界一のバンドのボーカルになったポール・マッカートニー。

 

 生活保護を受ける苦しい生活の中で、世界的ベストセラー『ハリー・ポッター』を書き上げたJ・K・ローリング。

 

 ポケットにわずか37ドルしか入っていない貧しさを乗り越え、世界ナンバーワンのシンガーになったマドンナ。

 

 生活費がなくて愛するペットを手放す孤独を味わいながら、自分の映画でハリウッドスターになったシルベスター・スタローン。

 

 倒産して恋人も失い、そのうえ選挙に8回も落選したエイブラハム・リンカーン。

 

 言語障害であり、入試に3度も失敗し、選挙に2回も落選したウィンストン・チャーチル。

 

 知能が低いと言われ続け、仕事を2度もクビになり、ある研究で1万回も失敗したトーマス・エジソン。

 

 なかなか言葉が話せず、読み書きを覚えるのにも時間がかかり、妄想癖があってどこの学校にも入れてもらえなかったアルバート・アインシュタイン。

 

 7回も事業に失敗して、5回も破産したヘンリー・フォード。

 

 想像力が乏しく、アイデアにもセンスがないと会社を解雇されたばかりか、何度も破産を繰り返したウォルト・ディズニー。


 著者は、「はじめに」で次のように述べています。

 

 「世に名を残した科学者、政治家、芸術家たちなど、偉人や成功者と言われる人たちも、はじめはみんな普通の人間です。むしろ、大きなハンディを背負い、マイナスからの挑戦であった人が大勢います」

 

 どんなにピンチや試練に見舞われても、本書を読めば、必ずや大きな勇気が湧いてくることでしょう。こんな時代だからこそ、多くの人に読んでほしい本です。