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人物を修める 東洋思想十講』

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No.0209

 

 『人物を修める 東洋思想十講』安岡正篤著(致知出版社)を再読しました。

 

 非常に読みやすく、面白い東洋思想の本です。安岡正篤を初めて読む人には、うってつけの入門書だと言えるでしょう。


 本書は、仏教、儒教、道教などの東洋思想の豊かな世界を見事に描き出しています。

 

 また、会社の朝礼やスピーチなどでもすぐに使えるエピソードが満載です。

 

 たとえば、人はなぜ礼をするのでしょうか。頭を下げて礼をするのは「相手の人のためにするのだ」と大部分の人は思っています。

 

 しかし、それは大違いであると、安岡正篤は言います。礼というものは、相手にすると同時に、自らが自らに対してするというのが本義だというのです。

 

 あるとき、一人の雲水が師家を訪ねて、礼拝しました。師家いわく、「お前はなぜ礼拝をしたのか」「はい、御師家を敬ってしました」と答えたところ、「それは礼ではない。礼というものは、汝に依って我を礼し、我に依って汝を正す」と師は述べたといいます。つまり、自分を通して相手にお辞儀をするとともに、相手を通して自分が自分にお辞儀をする。これが礼というものだというのです。


 わたしは、この「なぜ礼をするのか」という話を社員の前で何度も繰り返しました。

 

 その他にも本書には、「事業から徳業へ」の進化とか、事態が転換する「シンギュラー・ポイント」とか、馬鹿殿や糠味噌女房に肯定的な意味を与える「愚」の思想とか、とにかく面白くて、人に話したくなる話題が豊富に詰まっています。

 

 本書のおかげで、わたしは日本一、「安岡正篤」という名前がスピーチに登場する社長になったという自信があります。

 

 まだ本書を読まれていない方は、ぜひ、お読み下さい。