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呻吟語を読む』

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 No.0211

 

 『呻吟語を読む』安岡正篤著(致知出版社)を再読しました。

 

 明末の儒者である呂新吾が著した『呻吟語』は人間練磨の書として知られ、安岡正篤が生涯をともにした一冊です。本書は、その座右の書について語った講演録です。


 『呻吟語』の全巻を貫く思想は、二つの言葉に表わされます。「深沈厚重」と「安重深沈」という言葉です。

 

 「深」というのは深山のごとき人間の内容の深さ、「沈」は「沈着毅然」ということです。「厚重」は重厚、重鎮と同じで、どっしりとしていて物事を修めるということです。上に立つ人間は、それぞれの立場において重鎮することが必要です。

 

 言い換えると、その人が黙っていても治まるということ。あくまでも「治まる」のであり、「治める」のとは内容が違うが、これが第一等の人物であるといいます。

 

 ちなみに第二等の人物とは、あっさりしていて腹中に大きなものを養っている人です。そして第三等の人物とは、聡明で弁も立つ人だというのです。もちろん、第二等や第三等の人物が悪いということではありません。それぞれの持ち味があり、その持ち味をいかに生かすかということが大切なのです。


 「第一等」などという表現からもわかるように、『呻吟語』には数字があふれています。

 

 たとえば、「三つの不純」「四つの難」「五種の人柄」「道を志す者の七見識」「人豪の八景」「人間の九つの品格」などなど。

 

 どれもが「言い得て妙」であり、表現は悪いですが、人生のカンニングペーパーとして使える本です。

 

 まだ本書を読まれていない方は、ぜひ、お読み下さい。