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Title

3つの真実』

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No.0003

 

 野口嘉則さんから著書を送っていただきました。

 『3つの真実』(ビジネス社)と『心眼力』(サンマーク出版)です。野口さんは「幸せ」と「自己実現」の専門家で、ミリオンセラー『鏡の法則』(総合法令)の著者です。

 「東京自由大学」の「いのちを考えるゼミ」で初めてお会いしました。その後、メールのやりとりをしたり、互いに著書を送り合ったりしています。


 送られてきた本のうち、まずは『3つの真実』を読みました。小説仕立てで非常に読みやすかったです。

 野口さんの『鏡の法則』といい、同じくミリオンセラーになった水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社)といい、こういう小説のスタイルを取った本というのは、著者のメッセージがわかりやすく読者に届きます。わたしも、いつか書いてみたいなと思いました。

 さて、『3つの真実』の主人公は研修会社を経営するやり手のビジネスマンです。彼の人生は常に目標設定とそれを実現することへのチャレンジにありました。

 30歳までに結婚する。35歳までに独立して自分の会社を持つ。40歳までに年収3000万円を稼ぎ、バーベキュー・パーティーができるくらいの広い庭がある家を持つ。

 それらの成功イメージを具体的に、そして視覚的に思い描きました。設定した目標を次々に実現させていく彼の人生が突如として狂い始めます。息子は登校拒否になり、妻は「うつ」になるのです。

 さらには、頼りにしていた優秀な社員たちが次々に辞めていってしまう。

「目標達成、目標達成って、息が詰まるんですよ、この会社は」との言葉を残して。

 混乱のきわみにあった彼のもとに不思議な老人が現れます。

 そして、彼に本当に「幸せ」になるための3つの真実を告げるのです。

 その3つとは? まだ本書を読んでいない方には「ネタバレ」になるので、それは読んでからのお楽しみにしましょう。

 しかし老人が、「幸せ」になるための5文字のキーワードの謎をかけたとき、わたしは当初は「ありがとう」かなと思いました。感謝の心を重視した自己実現系の本が非常に多いからです。

 しかし、魔法の言葉の正体が「おめでとう」だと知って、わたしは少し驚き、そして嬉しくなりました。

 なぜなら、わたしは、「おめでとう」という言葉が大好きだからです。

 そして、「祝う」という営み、特に他人の慶事を祝うということが人類にとって非常に重要なものであると考えているからです。 

 祝いの心とは、他人の「喜び」に共感することです。

 それは、他人の「苦しみ」に対して共感する「見舞う」という営みの対極に位置するものですが、じつは両者とも他人の心に共感するという点では同じです。

 そして、わたしは、人の誕生日を祝うことが大好きです。

 老若男女を問わず、誰にでも毎年訪れる誕生日。

 誕生日を祝うことは、「あなたが生まれてきたことは正しいですよ」そして「今日まで生きてきたことは正しいですよ」と、その人の存在価値を全面的に肯定することなのです。

 別に受賞や合格といった晴れがましいことがなくとも祝う誕生日。

 それは、「人間尊重」そのものの行為です。

 わが社では、全社員の誕生日を毎日お祝いしています。

 社長であるわたしは、1400名近い社員全員に自らバースデーカードを書き、プレゼントを選んでいます。

 そして、毎日の各職場の朝礼において、誕生日を迎えた人にカードとプレゼントをお渡しし、職場の仲間全員で「お誕生日、おめでとうございます!」の声をかけて、拍手で祝っています。

 みなさんの喜んでくれる顔を見て、本当に心の底から喜びが湧いてきます。また、わたし宛ての礼状も社員のみなさんからたくさん届きます。

 わたしは、何度も何度も、その手紙を読み返します。

 「おめでとう」が「ありがとう」を呼び込むのです。

 「おめでとう」がサーブなら、「ありがとう」はレシーブなのです。

 そして、「こころ」の交流が軽やかにはじまります。

 わたしは、誕生日を祝うことこそ、人間関係の基本であるという確信を深めています。

 そして誕生日を祝うことは、人間尊重の思想である「礼」のはじまりだと思っています。

 『3つの真実』でも、なんと誕生日を祝うことが最も大切な場面で登場しました。

 わたしは、今日、初めてこの本を読みました。それなのに、わたしが普段から考え、行っていることが書いてあり、驚きました。

 これも一種のシンクロニシティかもしれません。
 「いのちを考えるゼミ」では、誕生日の意味や「おめでとう」という言葉の力についてもお話しましたが、野口さんは何もおっしゃいませんでした。

 また、「幸福」と「成功」の違いについても議論が交わされましたが、そこでも発言はありませんでした。

 思えば、残念なことでした。最前列に座っている人が野口さんだとわかっていれば、わたしから質問を投げかけましたのに!

 今度お会いしたときは、ぜひ、野口さんと「成功」や「誕生日」や「おめでとう」の話をしたいと願っています。

 いずれにしても『3つの真実』を読んで、なんだか勇気づけられました。

 野口さん、素晴らしい本を送っていただき、本当にありがとうございました!